開催報告
相続と贈与の諸問題とポイント-中立的な資産移転等に対する考え方と多元リスク-
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日時2023年07月01日 10:00~12:00
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会場尾張一宮駅前ビル(i-ビル)2階 大会議室
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課目/単位相続/2.0
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相続と贈与の諸問題とポイント-中立的な資産移転等に対する考え方と多元リスク-
金融機関の職員を経て、現在は税理士法人に勤務されている税理士の山本英志氏にご講演いただきました。個人が築いた財産を大切な家族にできるだけ多く残すためには、事前準備と相続対策が重要としたうえで、欧米における事例を取り上げ、資産移転等に対する日本の税の徴収の方向性は、相続税と贈与税を一体として捉えて事前準備と相続対策をする必要があると説明されました。相続税改正により相続時に加算される生前贈与の対象期間が拡大されたことにより課税価格の増加及び生前贈与を促進するために見直された非課税措置(相続時精算課税制度、一括贈与に係る贈与税の非課税措置)を説明された上で、事前準備となる生前贈与をするのであれば早い時期にすることと、相続時には非課税枠の活用や相続財産の評価減の制度を活用することも含めて、相続対策をする必要性を説明されました。制度の説明とその活用ポイントについてもわかり易く説明され、参考になりました。また、超高齢化が進む日本では、認知症リスク、空き家リスクが高くなってきているため、事前準備と相続対策のポイントをおさえておくことが重要であることを理解することができました。
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