開催報告
人生100年時代の新たな老後生活設計「WPP」とは
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日時2024年05月18日 15:00~16:30
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会場名古屋国際センター 別棟ホール
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課目/単位ライフ/1.5
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人生100年時代の新たな老後生活設計「WPP」とは
厚生年金基金連合会(現:企業年金連合会)、金融機関勤務を経て、現在は大学で教鞭を執る傍ら、社会保障審議会臨時委員の肩書を持つ谷内陽一氏にご講演いただきました。
講座では、時代や社会の変化に合わせて、老後生活を支える公的・私的年金の役割分担も柔軟に変化させる必要があるとし、自身の提唱する新たな老後生活設計「WPP」モデルについて解説されました。WPPとは「Work longer就労延長」、「Private pensions私的年金等」、「Public pensions公的年金」の頭文字を取った言葉で、谷内氏はこれらを野球における継投(先発・中継ぎ・抑え)のように組み合わせて老後に備えるべきとしています。公的年金の受給時期を繰下げて終身給付額を増やしつつ、受給までの間は就労延長と私的年金等でまかなう、という戦略です。WPPはライフプランに合わせて柔軟に対応できる一方、選択肢が増え意思決定が難しくなるため、ファイナンシャル・プランナー等の専門家によるアドバイスがより一層重要になってくるようです。野球に例えながらの解説という、終始ユーモアあふれる満足度の高い講演でした。