便利ツールで家計をチェック
ご自身のライフプランをより具体的にイメージするため、まずワークシート型ツールで家計の現状を整理、把握してみましょう。次に、ライフイベントをイメージして、将来の家計がどうなるのかもチェックしてみましょう。
貯蓄力がわかる 家計の収支確認表
「家計の収支確認表」に現在の収入と支出を書き出してみると、自身の貯蓄力がわかります。また、年間収入から年間支出を差し引いてみると家計が赤字か黒字なのか確認できます。
手取り収入(可処分所得)の確認の仕方
会社員であれば、給料やボーナス、自営業の場合であれば、事業収入などが、収入となります。この中でみなさんが実際に使えるお金は、手取り収入と言われる部分です。
この手取り収入が「可処分所得」です。
会社員の場合
収入、所得税、社会保険料は、勤務先から受け取る「源泉徴収票」、住民税は毎月の給与明細や「 納税通知書」で確認。
自営業の場合
それぞれの金額は確定申告書や納税通知書などを確認。
本当の家計の健全度がわかる 家計のバランスシート
「家計のバランスシート」に現在の資産や負債の状況を書き出してみると、家計の健全度がわかります。また、資産から負債を差し引いてみると、本当の意味での資産がわかります。
資産・負債としてカウントするもの
資産というと、現金や預貯金、株式など有価証券を想像するかもしれませんが、家族の資産はそれだけではありません。また奨学金返済など隠れた負債も忘れないようにしましょう。
資産と負債の差が本当の意味での資産といえる「純資産」となります。毎年の収支では健全な家計にみえても純資産がマイナスになった場合は、金利の高い負債から減らすなど対策を検討しましょう。
将来のイベントと費用を考える ライフイベント表
現在の家計状況が把握できたら、将来のことも考えてみましょう。「ライフイベント表」に自分や家族の今後10年、20年の予定を書き込んで、将来のイメージを具体化していきましょう。
家族全員の夢や目標を洗い出そう
いま分かっている範囲での、予定や目標を記入しましょう。いつごろ、どのくらいの費用がかかりそうか、おおまかな目安でかまいません。目に見える形にしていくことで、将来のイメージが具体化していくことが重要なのです。
将来の収支が予想できる 家計のキャッシュフロー表
現在の家計と将来の予定がわかったら、「家計のキャッシュフロー表」を作成し、現在から将来までの家計の変化をチェックしてみましょう。このままの家計で夢や目標がかなうのか、家計は赤字にならないか、などさまざまなことがわかります。
20年~30年分を目安に作成
家計の収支表とライフイベント表から数字を転記し、子どもの教育費がかからなくなるまでや、リタイアするまでなど、20年~30年分を目安に作成します。
なお、夢や目標は、時間と共に形を変えていくものです。ライフプランはあくまで計画ですから、その時々に合わせて柔軟に見直しをしていくものです。
ファイナンシャル・プランナーは、現在の家計の整理や見直しを支援します
ファイナンシャル・プランナー(FP)は、金融や税制、不動産、住宅ローン、相続といった幅広い知識をもち、プランニングや夢の実現をサポートするいわゆる「家計のホームドクター®」です。
ご自身で作成した「家計のプランニングシート」をもとに、未来に向けた対策をFPと一緒に考えることもできます。また、FPは「家計のプランニングシート」で一緒に家計の現状を整理するところからお手伝いすることもできます。
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日本FP協会ではファイナンシャル・プランナーに気軽に相談できる無料相談会を全国8都市で定期開催しています。
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