事前に備えるべき
教育資金は大学費用
教育資金を用意していないことに不安を感じたのは、何かキッカケがあったのですか?
長男が来年、中学生になるということが大きいですね。えっ、もう中学なの!?というのが実感です。家計が苦しく教育費の準備に手が回らなかったことは事実ですが、同時に、まだ先の話とつい先延ばししてしまった部分もありますので
教育資金の基本的な考えは、高校までが公立なら、それまでは家計から捻出する。準備すべきは大学費用となります
どのくらい準備すればいいのでしょうか?
初年度から卒業までの4年間の学費は、国立大学で約250万円。私立であれば、文系の平均額は390万円ほど、理系で520万円ほどです。ただし、入学時に全額用意する必要はありません。高校まで公立なら年30万~50万円程度かかっていた費用を上回る部分を用意すればいいのです。つまり国立大学であれば100万円ほど、私立文系なら250万円ほど、私立理系なら350万円ほどです。Y・Iさんの場合はお子さんが2人。単純にこの倍かかることになります
そうなんです……。やはり、学資保険に加入した方がいいでしょうか
学資保険は、お子さんの加入年齢が満6、7歳までというのが一般的。ご長男がすでに12歳ですから、加入そのものが無理と考えていいでしょう。下のお子さんであれば加入できる商品はいくつかあります。ただし、たとえば0歳からの加入と比較した場合、保険料の払込期間が短いため貯蓄性は低下します。保障の部分(※)でのメリットもありますが、資金づくりを第一に考えるならば、保険商品にこだわる必要はないと思いますよ
※ 契約者(親)に万が一のことがあれば、それ以降の保険料が免除されます。また、死亡保障や医療保障が付いたタイプもあります。